保険診療を受ける際、8月1日からマイナンバーカードと一体化した「マイナ保険証」か、マイナ保険証を持たない人に発行される「資格確認書」のどちらかを使う仕組みに完全移行する。
有効期限が切れた従来の健康保険証でも受診を認める暫定措置は7月31日で終了。
上野賢一郎厚生労働相は同日の閣議後記者会見で「マイナ保険証か資格確認書のいずれかが手元にあるか、いま一度確認してほしい」と呼び掛けた。
マイナ保険証や資格確認書がないと、原則としていったん全額を自己負担することになる。厚労省によると、マイナ保険証の登録者は6月末時点で約9487万人。医療機関を受診した人の中でマイナ保険証を使った人の割合は5月末時点で68.5%だった。
従来の健康保険証は昨年12月で全て期限が切れた。ただ、医療現場の混乱を避けるため、厚労省はこれまで従来の保険証でも通常の窓口負担で受診できる暫定措置を続けてきた。一方、熊本県で最大震度7を観測した地震の被災者に対し、厚労省はマイナ保険証や資格確認書を持参しなくても通常の窓口負担で診療を受けられる特例を設けており、8月以降も当面の間、この特例を適用する方針だ。
高齢者「登録法分からず」 マイナ完全移行、不安の声も―東京
「登録方法が分からない」。保険診療を受ける際、マイナンバーカードと一体化した「マイナ保険証」などを使う仕組みに8月から完全移行するのを前に、高齢者らからは31日、不安の声も聞かれた。
高齢者が多く集まる、東京都豊島区の巣鴨地蔵通り商店街。シニア用品店の女性従業員(77)は、従来の健康保険証を今も使い続ける。「マイナ保険証への登録方法がよく分からない。定期的に病院に通うため、早く切り替えたいけど…」と不安そうに語った。
同区の無職女性(86)は、マイナ保険証を持たない人に発行される「資格確認書」を使用する。確認書があれば8月以降も保険診療を受けられるため、女性は「今後も問題なく受診できるので、さらにマイナ保険証を取得する必要性は感じない」と冷めた表情だった。
東京・銀座を訪れていた会社役員の女性(70)は、マイナ保険証を2年以上使っているという。女性は「マイナンバーカード1枚で顔写真付きの身分証かつ健康保険証として使える点が良い」と話した。










