作成日:2019/03/17
健康保険の外国人タダ乗りを阻止する法改正がようやく成立
健康保険を使える扶養親族を原則として国内居住に限ることを柱とする健康保険法などの改正案が16日、衆院本会議で賛成多数により可決された。
日本で働く外国人が増える中、公的医療保険の不正利用を防ぐ狙い。
医療を中心に複数の社会保障制度を一括で改正する法案で、保険証の代わりにマイナンバーカードを使えるようにする内容も盛り込んでいる。
現行法では海外に住む扶養親族も健康保険を使えるが、血縁関係や扶養の実態などを確認するのが難しく、医療関係者らが不正利用の可能性を指摘している。
4月から外国人労働者の受け入れ拡大が始まるなど国際化が進んでいることから、適用を厳格化する。
扶養家族に国内居住要件
改正案では健保の扶養家族や、保険料負担なしで年金を将来受け取れる厚生年金加入者の配偶者を、日本国内で生活している人に限定する。ただ海外赴任への同行や留学など、再び日本で生活する可能性が高い場合は例外とする方針。2020年4月から施行される。